2020/02/27
「デザイン」に求められる役割を、改めて考える。
前回の投稿から9ヶ月。
その間に弊社の総会があり、最高デザイン責任者であるCDO(チーフ・デザイン・オフィサー)に就任しました。
最高デザイン責任者だなんて偉そうな響きですが、実際は所属するアドバンスデザイン推進室のメンバーは僕だけ。
そもそも弊社に「上司・部下」といった価値観自体が存在していないので、あくまで「デザイン」に関わるスタッフをつなげ、デザイナーが更に活躍できる環境を作り出す事が主たる命題となっています。
フォーグローブにおけるデザイナーとは
弊社には様々な部署があり、その部署を「ユニット」と呼んでいます。
よくある会社の形態では「営業部」や「企画部」「デザイン部」「開発部」など、専門領域に即した部署を設ける場合が多いですが、弊社のユニット制では、専門領域による採算部門と非採算部門を作らず(例外あり)、ユニットごとに独立採算組織にすることで、より一人一人が主役になれる組織を目指しています。
デザイナーもアドバンスデザイン推進室の所属ではなく、それぞれのユニットに分散して所属しており、開発領域でデザインマネジメントをおこなうメンバーから、Webや紙媒体といったコミニュケーションの領域するメンバーまで、幅広い領域の「デザイナー」が活躍しています。
そもそも『デザイン』の役割とは?
【デザイン】(広辞苑第7版)
①下絵。 素描。 図案。
②意匠計画。製品の材質・機能および美的造形性などの諸要素と技術・生産・消費面からの各種要求を検討・調整する総合的造形計画
気軽に使っているこの「デザイン」という言葉、実は時代とともに意味合いが少しずつ変化しており、辞書に書かれた意味合いも常にアップデートされているんです。
確かに高度経済成長で物が溢れていた時代には、「他と差別化を図る方法」としてデザインが活用されていましたが、現在ではUIやUXと言った「体験への工夫」や、デザイン思考を活用した「経営課題の解決」まで、幅広い領域でデザイナーのスキルが求められています。
デザイナーが活きる組織へ
弊社では、デザイナーが各ユニットに所属する事で、様々なプロジェクトにおいて、デザイン思考を上流工程に取り込んだり、クライアントの要望をその場で言語化するなど、デザインを通した円滑なコミニュケーションを行っています。
また、それらのデザイン思考をソリューションという形でご提供も可能です。
会社によってデザイナーに求めることはそれぞれ違うと思いますが、デザイナーが学んだ「デザイン」に対する思考や姿勢は、戦略の実現を加速させるとともに、課題を根本から解決するための有効なスキルだと確信しています。
また、経済産業省においても、デザイン経営を推進することで、企業の競争力強化を打ち出しています。
弊社にいただくご相談の中でも、まだまだ「デザイナー」に対して「かっこよくしてくれる人」といった役割を求められることもありますが、その認識を少し広げていただき、共によりよい課題の解決ができればと考えています。
みなさんのお仕事に弊社のデザイナーがお役に立てる日を楽しみに・・・