2022/02/15

企業活動に「デザインガイドライン」を活用しよう!~ロゴ編~

 

クリエイティブ・デザインガイドラインには、企業理念やメッセージなども含むブランド・アイデンティティ(BI)ガイドから、主にロゴなど企業シンボルの使用規定、ツールの制作規定を決めたビジュアル・アイデンティティ(VI)ガイド、またDTPやWebサイトなどの実制作におけるレギュレーションを定めたデザインガイドラインなど目的や用途に応じた様々なガイドラインがあります。

ガイドラインの質は、企業とお客様や社会との様々なコンタクトポイントにおけるコミュニケーションの質に大きく影響します。つまり企業が持つ理念や価値観が正しく、かつ継続的に伝わるかどうかに関わってくるのです。

今回は皆さんの会社にも必ずあるロゴ。このデザインガイドラインをフォーグローブのロゴをサンプルにご紹介します。ちなみにフォーグローブのロゴのデザイン・コンセプト作成はこの方、サカヨリさん

ロゴは「ブランドシンボル」です。


ロゴは企業ブランドの最も重要な視覚的デザイン要素です。
「ロゴに込められたコンセプト」=「想いやメッセージ」を理解した上で正しく運用することが重要となります。これは制作に関わるデザイナーだけでなく、全てのスタッフで共有することが大切です。
そしてお客様や社会にロゴが認知されることがメッセージや企業価値がお客様や社会に認知されることにも繋がるのです。

ロゴは「明確」に「正しく」見えることが重要です。

前述のとおり、ロゴは企業そのもののシンボルです。そのため、常に「明確」に「正しく」表現されないと本来の意味を失います。そのため様々な「決まり」を開発します。

まずはアイソレーション。個別化、独立といった意味でロゴの周りに一定のスペースを設けて他の要素が入らないようにします。ロゴのシンボル性、存在感を保つためです。

つぎはカラーパレット。ロゴはそのコンセプトを表現するため、独自のカラーリングが開発されています。それらは様々なメディアで再現出来るように、CMYK、RGB 、カラーコードで指定します。イメージ統一を図るため、色の表現は細心の注意が必要です。

カラーパレットはロゴへの使用だけでなく、ブランドカラーとしてクリエイティブツールにも展開出来るように、ロゴカラーとのマッチングを考慮したサブカラーを設定することもあります。

また特殊な状況下での使用も想定して、モノクロバージョン、ネガティブバージョンを用意することも望ましいです。

その他にも視認性の考慮、変形や組み直しの禁止など運用の詳細をガイドラインで規定します。

ロゴを生かすのはマテリアルとの「調和」。

ここまではロゴ自体のガイドラインをご紹介しましたが、ロゴが単体で使用されることはあまりありません。基本的にはクリエイティブやビジネスツールの中で会社を表すものとして使用されます。たとえば基本的なツールとしての名刺。この時に重要なのがロゴを適切に表示するのと合わせて、ツールの要素との「調和」です。

名刺の場合、要素は概ねフォントとなります。フォーグローブのロゴの英文字はサンセリフ(ゴシック体)でデザインされてますので、ツールにおける和文標準フォントは調和のとれる「源ノ角ゴシック」と定めています。
社名と氏名のウェイトはM、その他はL。氏名のみブランドカラーのブルーとしてメリハリとバランスを取り、名刺にもブランドシンボルであるロゴを効果的に生かしたブランドイメージを展開しています。

デザインガイドラインの役割とは?

デザインガイドラインは、企業がおこなうコミュニケーション活動全般を通じて、お客様や社会に対して望ましいブランドイメージを構成することを目的として開発します。
ブランドシンボルを中心とした基本デザイン要素の表現に一定のルールを設け、それらを正しく運用して行くことで、統一感のあるブランドイメージが形成されていくのです。
そのためにはデザインガイドラインを正しく理解し、長期的、継続的に運用することが重要となります。

デザインガイドラインやブランディングに興味がある方は是非「お問い合わせ」からお問い合わせください!

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ライター
TANAKA
アートディレクター

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