2016/10/21
ECサイト運用「ささげ」とは? “さ” 撮影のコツ

EC担当のhemです。
私はECの商品ページ制作を担当しており、業務の一環として「ささげ」を行っております。
皆さんは「ささげ」という言葉をご存じでしょうか?
ささげとは…?
さつえい(撮影)
さいすん(採寸)
げんこう(原稿)
の頭文字からとったものでして、通販においてこの「ささげ」で売り上げが決まるというくらい重要な工程なのです。
と言いつつも恥ずかしながら、この会社に入るまで「ささげ」の意味を知りませんでした。
そんな経験の浅い私が、どのように商品ページ制作を行っているのか、お客様に商品を伝えるとは?などをこのブログでお伝えしていきたいと思います。
既にプロ級の方は、「こんな時もあったな~」と懐かしんでいただき、これから始められる方や私のように苦戦しておられる方の少しでもお役に立てればと思っております。
写真に興味がない
美味しそうな料理や澄みきった空。
すかさず持っているスマホでパシャリ・・・
なんてのに全く興味がなく、
料理が出てきたらすぐに食い付くし、綺麗な空なら気がすむまでその空を見ています。
私の生活で写真を撮るということはほとんどなく、最後に撮ったのは誤操作で撮影した電車の床でした。(半年前)
そのくらい写真に関心が薄い私が、商品を撮影することになりました。
撮影をするにあたり、私に与えられた道具は、
・デジカメ
・三脚
・30cm×30cmの簡易ボックス
デジカメを手に、簡易ボックスをセットし、いざ撮影スタートです。
・・・。
・・・・・。
・・・・・・・。
難しい!!
すっっごく難しいのです!!!
動いてない、小さな「物体」、
それが何故かうまく撮れないのです。
「マズイ!!時間がない・・・!!!(汗)」
強引に撮影を終え、急いで画像をチェック。
反射
手ぶれ
影
ほとんど使えない・・・
私が撮影した商品達は、まるで警察ドラマに出てくる証拠写真のようになっていました。
「実物はかわいいんだけどな。」
初めての撮影は、商品の良さが伝わるどころか、実物以下にしてしまうという大失態からスタートし、画像加工をしてくれた同僚の時間をも奪ってしまいました。
(後にその商品は公開前に販売中止となり、撮影した写真は世に出ることはありませんでした。ホッ・・・)
使えそうな物をうまく使う
初めての撮影は失敗に終わるも、また次の新たな撮影がはじまります。
「もう、写真なんてどこかのサイトからもらってくればいいじゃん」
(↑絶対ダメ!!!!!)
などというあるまじき考えがチラつくほどになっていました。
ですが、
商品の可愛さをもっと正確に伝えたい!!!!!
他社のどのサイトよりも売上を上げたい!!!!!
そう強く思い、写真や物撮りのサイトを読みあさりました。
その結果分かった事。
光と影とセンスの問題らしい・・・
私は簡易ボックスと数枚の画用紙だけで光を遮ろうとしていたのですが、それだけでは窓からの光や蛍光灯、周りの物体からの反射は防げていなかったようです。(美白でも同じようなことを聞きますね。)
反射問題を解決するべく、
- 蛍光灯がない廊下で撮影
- 曇りの日に撮影
- 四方を高いパーテーションで囲む
などを行ってみましたが、時間と労力がかかる割に反射が防げていないのです。
画質が悪くなるだけで、やはり光が入ってしまいました。
影をつけずに光を防ぐ方法・・・
社内を物色すると、あるモノを発見。
半透明のビニール傘です。
これはイケルんじゃないかと思い、さっそくMyスタジオ(笑)にセットしてみました。
いいっ!
いいぞ!!
ビニール傘は、蛍光灯の下で広げるとフワっと優しい光に変わり、反射を最小限に抑える事ができました。しかも角度調整も自在にでき、持ち手部分で自立するのです!
外からの光が入りすぎる時は、傘の部分に色紙や布を乗せれば明るさの調整が可能に!!!
なんて優秀なアイテム。
しかも大きいので、ほとんどの物はこの中で撮影が可能です。
一般的に反射や映り込みを消す方法として、
・硬紙に穴を開を開け、そこからレンズだけを通す
・ゴミ袋を被って撮影する
・照明器具で飛ばす
などが有名なようですが、私には傘を使っての撮影が一番しっくりきました。
セットをするのも片づけるのも一瞬ででき、扱いも簡単なので、私のように慣れていない方におすすめです。
そして設置するのが面倒という理由で当初スルーしていた三脚を設置し、手ぶれと反射問題は解決しました。(三脚もっと早く使っていればよかった~)
三脚を出すほどでもないなという時は、机に肘をついたり、腰を落として体がぶれないように固定するらしいです。
常識らしいですね・・・
あとはセンスを磨くべく、日々の生活の中で
・物のアングル
・光と影の入り方
・1日の中でもっとも綺麗な日差しが入るのはいつか
・商品を見た人が最初にどんな事を思うのか
など多方面から物を観察するようになりました。
当初は写真への関心が薄かった私ですが、一目みただけで購入クリックされるような写真を撮るべく、日々探求し続けたいと思っております。