2020/01/29
Webメディアの立ち上げ&作り方 実は“下準備”がすごく大事

Webメディア立ち上げてみたいな~。でもどうやって作るの?作り方が知りたい
企画やコンセプトメイクはどうするのか、費用はどのくらいかかるのか…いざ立ち上げようとすると色々とやることが多そうですよね。Webメディアを立ち上げるにはどんなことが必要なのでしょうか。漠然とお悩みをお持ちの方へ、Webメディアの立ち上げ方を細かくご説明します。
こんにちは!ブログを読んでいただきありがとうございます。
フォーグローブのあっため係のカオリです。
最近の仕事ではWebコンテンツの企画やメディアの立ち上げなどのご相談やお手伝いさせていただくことが多いので、今回は「Webメディアの立ち上げ下準備」について書いてみたいと思います。
そもそも“Webメディア”って何だっけ?
Webメディアの立ち上げ方法の前に、そもそも“Webメディア”とは何でしょうか。
今となってはWebメディアはあって当たり前…と言いますか、ものすごい数のWebメディアが存在しています。Webメディアの運営も大企業から個人まで様々。では、そのWebメディアはいつ頃から存在していたのでしょうか。
▼Webメディアとは? 歴史を振り返ってみる
Webメディア=Web上にあるメディア
そして、メディア=情報を伝えたい側が広く情報を発信する手段です。
ということは…Webメディアの歴史をさかのぼるいうことはインターネットサービスの歴史をさかのぼるということでもあります。
ものすごくダイジェストですがトピックを振り返ってみましょう。
1992年 インターネットサービスプロバイダサービス開始
1994年 ダイヤルアップIP接続開始
1995年 Windows95発売
1996年 Yahoo!Japan(ディレクトリ型検索エンジン)がスタート
1997年 楽天市場がスタート
1998年 Windows98発売
1999年 ADSL登場
2000年 Google 日本でサービス開始
懐かしいですね~。
はじめて自分のPCを購入した時ダイアルアップでネット接続した記憶がありますが、電話代がすごい金額になって焦りました。
楽天さんは1997年にスタート、1998年にサイバーエージェントさん、
こうした時代の変化と、使う人々のニーズにあわせてWebメディアはどんどん多様化していったわけです。
▼Webメディアの種類がもう…めちゃ増えてる件
日本におけるインターネットの始まりは1986年と言われているようなのですが、現在は2020年。なんと30年以上経過しています。
その間、Webメディアはどんどん種類が増えていきました。
オリジナルで企画・取材・編集を行い情報を発信する「1次メディア」、それらを集めて配信する「2次メディア」(まとめサイトやキュレーションメディア)、インスタなどのSNS、口コミサイトやブログ、「CGM(Consumer Generated Media)」と言われる消費者が参加型で作られるメディア…。
スマホを日常的に使う人ならWebメディアに触れない日はない。と言ってもいいかもしれませんね。
Webメディアを立ち上げるための基本的な下準備
前置きが長くなりましたが…
多様なWebメディアが存在する今、いざWebメディアを立ち上げよう!としたときに何から始めたらいいでしょう。
とりあえず、Wordpressの無料テンプレートでそれっぽく開設! そしてまず最初の記事を投稿!張り切って始めたものの…
1週間経ち、1か月経ち、半年経ち・・・更新が止まる(汗 なぜなら“ネタ”が尽きたから…
そんな経験をお持ちの方、意外と多いのではないでしょうか。
個人が発信するメディアの場合はそうなっても特に誰からもおとがめはありませんが、企業が立ち上げ情報発信する場合はそうはいきません。
そうならないために、しっかりと下準備をしておくことがとても大切です。
▼誰に、何を、何のために? 「コンセプトメイク」&「ペルソナ設定」
コンセプトはそのWebメディアの“核”になるとても重要なものです。これがあるとないとではそのWebメディアの将来や継続性に大きな差が出ると言ってもいい基本中の基本です。コンセプトがしっかりメイクされていると、たとえ全く違ったカテゴリのコンテンツであったとしても、基本となるコンセプトをベースに企画されるため、最終的に統一感が生まれます。
「そのWebメディアをなぜ立ち上げるのか」しっかりと“Why”を意識し、そのWebメディアを求めている人に届くことを想像しながらコンセプトをメイクしていきます。この段階でメディア名の目星がついてきます。
また、それと並行して“誰に” の部分にあたる、ペルソナ設定をしていくことも大切です。
ペルソナとは、架空の読者のことです。架空と言っても、メディア側にとって“理想的な読者”ではなく、現実的に“いる”であろうという視点で設定をします。
ペルソナを設定することは、これから立ち上げるWebメディアの未来の読者を想像することでもあります。
▼実はすごく大事な“リサーチ”
コンセプトメイクとペルソナ設定でメディアの土台が出来上がってくると色々と想像も膨らんで楽しくなってきます。
具体的な企画案も湧いてきて、すぐに企画を考えたくなります。
でも、その前に…大切なのが“リサーチ”です。
まずは競合リサーチ。今は様々なWebメディアが存在しているので、同じようなコンセプトで情報発信しているWebメディアがすでに既出していることも少なくありません。後発で立ち上げる場合は独自性が求められます。そのためにも競合サイトを理解することはとても重要です。
また、読者側のニーズについてもリサーチを行います。立ち上げようとしているWebメディアは本当に必要としている人がいるのか。実際にリサーチ会社に調査を依頼する場合もあります。
▼具体的に「メディア企画」に落とし込む
コンセプトメイク、ペルソナ設定、リサーチ…
それらの情報を踏まえ、やっとここで、自分たちが発信したい情報を具体的な企画案に落としていくフェーズになります。
テーマカテゴリに分け、それぞれのテーマがどんな情報を発信するかをより細かく設定していきます。テーマはマンダラチャートなどを使い、出来る限り網羅的に洗い出し、抜け漏れ、ダブりなどを確認しながら厳選していきます。
企画を考えるまでにずいぶんと準備が必要だな~と思われるかもしれませんが、この下準備をしっかり行っているかいないかで、メディアの将来に大きく影響します。
Webメディアを継続的に運用していくための下準備
さて、メディア企画を確定し、いざコンテンツ(記事)を作ろう!と思っても、そのコンテンツ(記事)はどうやって作るのでしょうか。個人のブログなら、日記のように主観を交えて文章を書き連ねるのもいいかもしれませんが、“メディア”という立て付けの場合はそうはいきません。
文章が読みやすく構成されていることはもちろん、その情報自体の信ぴょう性の担保も必要になってきます。
そこが、ブログとメディアの違いです。
信ぴょう性を担保しながら良質なコンテンツを継続的に公開するにはどうしたらいいのでしょうか。
▼肝心のコンテンツはどうやって作る?「制作リソースの確保」
一定のクオリティを保ちながら、継続的にコンテンツ(記事)を発信していくためには、安定的にコンテンツを制作するリソースが必要になってきます。
特に、企業のオウンドメディアなどでよくあるのが、担当者が「自分で書くから大丈夫!」と頑張りすぎてしまって、息切れしてしまうこと。
そうならないためにも、外部のコンテンツ制作会社やライターとチームを組むことが望ましいです。そうすることで様々な角度からの視点で書かれた文章が掲載されることになり、飽きの来ない奥行きのあるメディアに成長していきます。
▼続けていくために「運用体制や方法・更新フローの確認」
一度リリースされたメディアは、継続的に更新、運用していく必要が出てきます。
通常のWebサイトなどは、コンテンツが常設され、更新情報はニュースやお知らせのみという場合が多いですが、Webメディアは“更新性”が高い事が特徴です。毎日100本以上の記事が公開されるメディアもあれば、週に1本というメディアもありますが、それはメディアの企画によって異なります。
ただ、ここで大事なのは、コンスタントにそのWebメディアを更新していく運用体制を作っているかどうかです。
公開本数が多い場合は、業務フローを細分化し、文章校閲担当、更新ディレクター、登録オペレーター、リリース承認…などなど各フローごとに担当者を決めて運用していく方法がいいでしょう。
綿密な下準備はWebメディアのコアとなる
色々とご紹介しましたが、これらは立ち上げ準備の序盤です。
これらの下準備を念入りに行っていくと、立ち上げようとしているWebメディアが本当に世の中のためになるのかどうか、情報を発信する側、読む側双方にとって有益な場所になるのかが見えてきます。準備段階で「今は時期尚早かな?」「別の角度から攻めた方がいいね」などの意見が出ることも多々あります。
こうした下準備を経て立ち上げられたWebメディアは使命がはっきりしているので継続的にコンテンツを発信していけるのではないかと思います。
Webメディアを立ち上げる際は、下準備にフォーカスしてみてください。
フォーグローブでは、こうしたWebメディア立上げに伴う下準備からしっかりと入らせていただきます。自社のWebメディアを立ち上げたい、資産価値の高いコンテンツを配信していきたい、そんな時はいつでもご相談ください!