2023/02/14
PMP取得者にプロジェクトマネジメントについて聞いてみた
フォーグローブ(以下、FG)には、プロジェクトマネジメントを行う部署があります。
今回は、プロジェクトマネジメント能力を有していることを証明するPMPの資格を取得している3名のメンバーにプロジェクトマネジメントとはいったいどういう仕事なのか、ベテランプロジェクトマネージャーと同じ部署で働くヒガシがそれぞれの考えを聞きました。
これまでの経歴を聞いてみました。
ーー本日はよろしくお願いいたします。実務経験豊富なお三方にお時間いただきました。まずは、これまでの経歴をお聞かせください。
ノムさん:
私は新卒で日立グループの会社に入社し、35年勤務していました。主に都市銀行・大手銀行の勘定系システム開発を担当していて、25歳頃からマネジメント業務を経験してきました。
FG入社後は、公的な案件を担当しています。
立人さん:
新卒で證券会社の情報処理子会社に入社しました。その後、 総合電機メーカー の情報処理子会社にて20年勤務して、システム開発から保守まで担当して、契約からマネジメントまで行ってきました。業務領域としては、資材調達、部品単価管理、購入実績管理のシステム、サプライヤー管理システムなどを扱っていました。
ノムさんと同じく、FG入社後は公的な案件を担当しています。
大さん:
大手電気通信会社系列のシステム会社に入社しました。最初はプログラマー兼エンジニアとして、基幹系システムを担当して、その後、大手SIerにて金融メインを担当しました。あとは、EC系のシステムも担当しました。
FGでは4年勤務していて、現在は建設業の施工関連の台帳の自動基調のAI化のPOC検証プロジェクトを担当しています。
――自己紹介ありがとうございました。メンバー一人一人が様々な業種業態の担当をされているので、どんな案件が来ても心強いですね。
PMP資格の取得のきっかけは?
――続いての質問ですが、PMPの資格を取得するきっかけ、また資格を取得したことで業務に活きたことがあれば教えてください。
大さん:
アジャイル開発で苦労したことをきっかけに取得しようと思いました。これまで経験値でプロジェクトマネジメント業務を行っていましたが、改めてプロジェクトの体系を勉強できたのはよかったです。
あと、一部会社が取得の費用を負担してくれたのも取得のきっかけになりました。
ノムさん:
20年位前に当時勤めていた会社で取得を推奨していました。既にプロジェクトマネジメント業務を実践していたため、PMPという資格が特別役にたったということはなかったですね(笑)
ただ、PMBOK(※1)の用語はお客様との共通言語となって、お客様とのコミュニケーションには役立ちました。
立人さん:
当時在籍していた会社でTOEICとPMPの資格を推奨していたので2003年に資格を取得しました。資格の受験は英語で受験しました。資格が必要な案件ばかりではないので、私も明確に役に立ったということはなかったですね(笑)
でも、資格更新に必要なPDU(※2)取得のために社会人大学に通うことになったこともあり、勉強を継続するきっかけにはなりました。
――回答ありがとうございます。みなさん、PMPの取得は改めてプロジェクトマネジメントを学ぶきっかけだったり、間接的に役に立ったりしたのですね。
※1…プロジェクトマネジメント協会 (PMI) が提唱しているプロジェクトマネジメント知識体系ガイド
※2…PMPの資格維持に必要な単位。約1時間程度の活動で1PDUと算出され、3年間で60PDU必要
プロジェクトマネジメントとは?
――本題ですが、プロジェクトマネジメントの業務はプロジェクトによって、業務領域の幅が変わると思います。どこまでがプロジェクトマネジメントの業務だと思いますか?また、皆さんはプロジェクトマネジメントに必要な素質・要素はどのようなことだと考えているのでしょうか。
立人さん:
PM(※3)の支援業務を行っているのですが、プロジェクトの遂行のためにできることは何でもすることです。先行して次にすべきアクションを想定・実行し、柔軟に対応できることがとても重要ですね。そして何かを依頼するときはアウトプットのイメージが伝わるようにコミュニケーションをとることも意識しています。
同じプロジェクトにFGメンバー3名と一緒にアサインされていますが、Teamsでのコミュニケーションが主流なので、全員が参加しているチャットで関係者に連絡を取りあい、確実に情報を共有できるようにするなど、些細な事も見逃さずできることを着実にやっています。
※3…プロジェクトマネージャー
ノムさん:
プロジェクトマネジメントの業務は、プロジェクトの目的を達成することを常に意識してプロジェクト運営することだと考えています。また、プロジェクト内で何か問題や課題が発生していないか、常にアンテナを立てて業務を遂行することが大切です。そして、問題や課題に気づいたらすぐに手を打って、プロジェクトに支障をきたさないようにすることがプロジェクトマネジメントの責務です。
大さん:
心構えの回答になりますが、プロジェクトを達成させる責任感ですかね。あとは、お客様と一緒にゴールの着地点を探していくことです。プロジェクトを進めていくうちに、想定と違うことが発生することもあります。その際にお客様が納得できる回答まで導けることが大事かなと思います。あとは、SNSやニュースサイトを見て仕事に関係しそうな情報収集もしています。
特にIT系に興味関心のあるユーザーがTwitterに多くいるように思うので、プロジェクトマネジメントの有識者が集まるグループに入って、意見交換などをして日々知識をブラッシュアップするようにしています
――プロジェクト全体の責任を負うポジションは本当に大変だと思いますが、だからこそ、幅広い視点や高い意識を持っているのだなと改めて感じました。
――ちなみに、私の今の業務は直接フロントに立つことはなく、お客様と直接コミュニケーションが発生することはないのですが、会議でのハレーションなど、プロジェクトの目的意識、お客様が求めているものを見失いそうな危機感を覚えています。何か対策はあるでしょうか。
ノムさん:
それって、どんな状況でどんな人をイメージしている?
――例えば月例の定例会で、普段の会議に出席しない上層部門の方が出席され、報告内容に対してご指摘をいただいたことがありました。普段の会議でフロントに立っているお客様から求められる報告と違い、改めて報告内容の見直しが必要になったなど、事前に防げなかったかなと考えたりしています。
ノムさん:
意識的な問題ですが、お客様の立場に立って常に考えてみるということですかね。
立人さん:
今の公的な案件だと、私たちは直接上層部門の方々とコミュニケーションがほとんどなく、フロントのお客様が基本的に必要な情報を精査して報告されていると思います。まずはフロントの方が求めるものを対応する。そして、フロントにいるお客様が求めている情報をできるだけ早く届けることが一番すべきことじゃないかなと思います。
――回答ありがとうございます。私はプロジェクトの会議・テスト・成果物の進捗管理が主な業務なので、改めていただいアドバイスを意識したいと思います。
本日はありがとうございました。
フォーグローブのPMO支援サービス
フォーグローブにはPMOサービスを提供している部署があり、今回インタビューしたメンバー以外にもプロジェクトマネジメント有識者が在籍しています。
様々な企業様から依頼をいただいており、より多くの企業様のデジタルトランスフォーメーションの推進に貢献したいと考えております。
また、一緒に働いてくれるメンバーも募集しております。
参画メンバーが100名を超える大規模案件もあり、様々な業界の案件がございます。
あなたの経歴を活かせる案件もあるかと思います。ぜひご応募お待ちしております。