2020/08/06

アートになっていませんか? コミュニケーションが「デザイン」であるべき理由

コミュニケーションはアートではなく、デザイン。

 

西日本支社のymdです。

弊社では三密を避けるため職種や職場環境を考慮し、新しい生活様式を推奨して、テレワークと出社勤務のバランスを調整しながら勤務しています。

私にとって人生初のテレワーク。
丸5ヶ月が経過しましたが、あらためて思うのは「コミュニケーションって難しい・・・」

 

対面であれば身振り手振りや表情を交えることができますが、テレワークだと常に映像が繋がっているわけではありません。

人の情報の8割は視覚から、とはよくいいますがコミュニケーションにおいても、視覚で補っていたものが大きかったのだなと気付かされました。

 

サイト制作にかかわっていると、「以前に別の会社でリニューアルをしたけど作りたかったものと仕上がりが違った」という話もよく耳にします。

クライアントが意図を伝えられなかった、制作会社が意図を引き出せなかった、ディレクターがデザイナーやコーダーにクライアントの意図を伝えられなった・・・などなど、コミュニケーションによる認識の違いが原因になっている場合も多いかと思います。

では、認識の違いはなぜ生まれるのでしょうか?

 

コミュニケーションはデザイン!?

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コミュニケーション(英: communication)とは、「伝達」「通信」「意思疎通」などの意味の表現。「交流を図る」「意思を伝え合う」といった行動を指す意味合いで用いられることも多い。言葉を使った意思疎通だけでなく、文字を使った伝達、身振り手振りによる意思表示などもコミュニケーションに該当する。

日本語で「コミュニケーション」というと、基本的には人間同士が言葉を主な伝達手段に用いて行う意思疎通を指す、といえる。

引用元:コミュニケーションの意味や使い方 Weblio辞書

 

普段なにげなく使っている「コミュニケーション」という言葉。

辞書やサイトによっては「情報の伝達」と書いてあることもありますが、私は「意思疎通」であることが大切だと思っています。

 

伝達・・・命令・意思・情報などを口頭または書類で相手に伝えること。

引用元:伝達(でんたつ)の意味 – goo国語辞書

意思疎通・・・互いに考えていることを伝え、理解を得ること、認識を共有すること、などの意味の表現。意思の疎通。

引用元:意思疎通(いしそつう)の意味や使い方 Weblio辞書

 

伝達は「(一方的に)伝えること」、意思疎通は「相手と認識を共有すること」。

なんだか、アートとデザインに似ていると感じませんか?

 

アート(伝達)は自分の価値観や世界観、美とするものを表現すること。
理解されることを最重視しているのではなく、また必ずしも理解される必要はないのです。

よくわからないけど素晴らしい、自分はこう感じたと周りが感じるものだと思っています。

アート(伝達)に対し、デザイン(意思疎通)は明確に意図を伝え、理解してもらう必要があります。

その上でこちらが望むアクションを起こさせる、問題を解決することがデザインであると考えます。

 

同じもののように混合されがちですが、アートとデザインには違いがあります。

「コミュニケーション」も本来であれば、意思疎通を必要とするのに伝達で終わってしまっていることがあり、自分でも気付かないうちに認識の違いを生み出していることがあるのです。

参考記事:アートとデザインの違いは? |  Webクリエイターボックス

 

認識の違いをなくすための3STEP

これは私が前職で教えてもらったお話です。

  1. 発言
  2. 確認
  3. 承認

 

発言者が発言し、聞き手は質問があれば質問します。
なければ「〇〇ということですね?」と確認を取ります。

質問があった場合には発言者は回答し、聞き手は疑問点が解消されるまで確認を取ります。

お互いが納得するまで確認を取り合い、最後は発言者の「その通りです」「そういうことです」という承認で終わります。

 

認識の違いは時間が経つほどに大きくなります。修正に時間がかかることで無駄な工数が発生し、不信感に繋がることもあります。

最初に少し手間はかかるかもしれませんが、同じ目標を目指すために同じ認識を持つこと。

「言わなくてもわかるだろう」「気付いてくれるだろう」と過信するのではなく、共有できているか言葉にして、お互いに確認し合うことが大切です。

 

コミュニケーションがデザイン(意思疎通)なら

私はサイト制作に関わることが多いので、コミュニケーションをデザインに置き換えて考えてみます。
気にかけるポイントがいくつか見えてきました。

 

ターゲットを知る

商品やサービスを売るためにWebサイトを立ち上げる時、まずはターゲットやペルソナを考えます。
この年代に、この人に響かせるにはどのような手法が有効か。

コミュニケーションも、その人その人に合わせたコミュニケーションの取り方を模索します。

 

私の場合だと、口頭のみで話を聞くのは苦手です・・・。

文章やラフなど視覚に訴える補足があると頭に入りやすいので、TeamsやZoomの画面共有を使わせてもらうことが多いです。

自分が理解しやすい方法があるなら、それを伝えておくのも有効ですね。

 

PDCAサイクルをまわす

いきなりビシッと決まればかっこいいですが、なかなかそういうわけにもいきません。

Webサイトを作ったけど売り上げが伸びない。反応がない・・・。
商品やサービスのよさを理解できないユーザーが悪い」とは、まずならないと思います。

ターゲットに違いがあるのか、サイトの構造がわかりにくいのか、見せ方を変えてみようか・・・と次の一手を考えるのではないでしょうか。

 

コミュニケーションも話を理解できない相手が悪い、と決めつけていてはストレスが溜まる一方で、問題も解決しないままです。

伝え方だけが悪いということはないかもしれませんが、相手あってのコミュニケーション。

まずは自分の伝え方に問題がなかったか、わかりづらくはなかったかという姿勢を持ち、寄り添いながら、問題解決の話し合いに時間を割くほうがよっぽど建設的だと思います。

 

さいごに

・コミュニケーションは「意思が疎通している」こと
・お互いに、「言ったつもり」「わかったつもり」をなくす
・普段から確認を取り合える環境や関係性を築いておく

 

現在コロナ禍の影響を受け、一部変更がありますが、西日本支社は
・C&Dユニット
・T&Dユニット
ユニット編成で成り立っています。

C&Dは「Communication & Design(コミュニケーション&デザイン)」のこと。

お客様としっかりコミュニケーションを取り合い、一緒に問題解決の糸口を見出し、目標達成のためにテクノロジーを駆使してお手伝いをいたします。

是非一度、フォーグローブ西日本支社までご相談ください。

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フォーグローブ編集部

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