2019/04/04

【SEO対策】モール検索の順位を上げるための基本 <楽天編>

 

自社の商品やサービスをもっと多くの人に知ってもらいたい、買ってもらいたい、そして売り上げをあげたい。皆さんそう思われると思います。できるだけ販売チャネルを増やすために、楽天やヤフーショッピングに出店を検討している、実際に出店している、という方も多いのではないでしょうか。

しかし残念ながら出店しただけで商品が売れるというわけではありません。そこで重要になってくるのが “SEO対策”です。

SEOとは、検索エンジン最適化のことを言います。各ショッピングモールの検索エンジンに合わせて独自の対策を行うことが重要になってきます。まずは楽天の基本の対策についてまとめていきたいと思います。

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楽天SEO対策 その1 まず最初にやらなくてはいけない事とは?

楽天SEOって、具体的に何をどうすればいいのでしょう。SEOと聞いただけで=難しいという印象をお持ちの方も多いと思いますが、実は割と単純なことの集積だったりします。ではまず、楽天に出店した際のSEO対策として最初に行うこと、基本の2つをご紹介します。

【楽天SEO対策:1-1】楽天内で検索対象となる項目は全て埋める

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<検索対象になる項目>
・商品番号
・商品名
・PC用キャッチコピー
・モバイル用キャッチコピー
・PC用商品説明文
・スマートフォン用商品説明文
・PC用販売説明文

特に商品番号、商品名、PC・モバイル用キャッチコピー、またスマホユーザーが多いため、スマートフォン用商品説明文の設定をしていないと、検索結果に出てこない場合があるので、必ず設定をしましょう。

【楽天SEO対策:1-2】各商品に全商品ディレクトリID・タグID・カタログIDの設定を行う

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<全商品ディレクトIDとは>
楽天が設定したジャンルの中から、1商品につき1つだけ、必ず選んで登録します。
表示先カテゴリはその店舗の中でどのカテゴリに入るのかを指定します。店舗が必要に応じて独自作成したカテゴリを商品に紐づけて利用します。

<タグIDとは>
商品の属性(タグ)を表すコードになります。商品登録時に適切なタグIDを登録することで、楽天サーチ等でより効果的に商品をユーザーに訴求することが可能になります。

<カタログIDとは>
カタログIDを登録すると、検索結果で最安ショップを見るというアイコンが表示されます。また、商品価格ナビページへ商品が掲載されます。(製品コードが登録されている場合のみ)

全商品ディレクトリIDとタグIDは設定をしていなかったり、設定を誤ってしまったりしたら、商品が表示されないという事態が発生しますので、怠らずに設定をしましょう。
また、カタログIDに商材の製品コード(JAN、EAN、ISBN、UPC、楽天が特別に付与したオリジナルコード)を入力すると商品価格ナビの該当製品ページに表示されるので、価格で勝負が出来る商品においては、カタログIDを設定することで他店と比較に優位に立つことができます。

楽天SEO対策 その2 検索ワードの最適化がカギ

検索ワードの最適化とは、お客様がどのようなワードで商品を調べてくるかを予測し、その予測ワードを商品名の中に組み込むことによって、より検索に引っかかりやすくする事を言います。

例えば、シミに悩む女性がシミをケアする美容液を検索する時、ほしい商品が決まっている場合は商品名を指名検索しますが、そうではない場合は「シミ 美容液 人気」などのワードで検索することを想定して、その検索ワードを商品名の中に組み込みます。

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検索ワードを設定するうえでのポイントは4つあります。

【楽天SEO対策:2-1】【、。「」!?★□】などの特殊文字、機種依存文字記号は入れない方が良い。

限られた文字数の中に商品名と商品に関連があるワードを入れなければならないので、需要がない文字は避けましょう。

【楽天SEO対策:2-2】需要期だけ季節ワードを入れる。

イベントが近づく2~3ヵ月前から検索ワードに入れておくと、イベントまでに検索順位を上げておくことが可能です。需要の最盛期に売上を伸ばすチャンスになると思います。

【楽天SEO対策:2-3】商品名の文字数に気をつける。

商品名の文字数はPCは127文字まで入力可能ですが、スマホは30文字です。
今はスマホからのアクセスが圧倒的に多いはずなのでスマホで見た時に表示される文字数30字で商品名を入れる事をおすすめします。

【楽天SEO対策:2-4】検索ワードの変えすぎは要注意です!

楽天の検索クローラーは3~4日おきに回っているとのことなので、検索ワードの変えすぎ(毎日変更など)は逆に意味がなくなってしまいます。(※諸説あり)

楽天SEO対策 その3 画像ファイルの最適化は外せない

みなさんは、画像ファイル名を適当につけていませんか?

実は、画像ファイル名と、それに対してのaltタグを商品に沿った内容にしておくことはSEO対策ではとても重要です。
まず、画像ファイル名は、商品コード.jpgのように決めてしまうのが管理がしやすくておすすめです。
つぎに、altタグとは、Webサイトで画像についての情報を記述するHTMLのタグのひとつですが、画像が表示できない場合に代替テキストとして表示され、画像の内容を説明してくれます。
また、検索エンジンは「画像がある」ことは認識しますが、画像だけでは、「どのような画像なのか?」を判断することができません。
そのため、altタグに画像説明としての代替テキストを適切に入れることが大切になります。

ここでのポイントは、短くて分かりやすいワードを入れることです。スパムと見なされるような長すぎるものは、NGです。Googleで検索のガイドライン違反によるペナルティを受ける可能性があるので注意しましょう。
これらをふまえて、例えば、ヒアルロン酸入り美容液の画像を設定すると
画像ファイル名: 4321xxxx56789(登録した「ヒアルロン酸入り美容液」の商品コード).jpg
altタグ:ヒアルロン酸入り美容液
となり、HTML上では、下記のように表示されることになります。

<img src=”https://image.rakuten.co.jp/××××/cabinet/img4/××××/4321xxxx56789.jpg” alt=”ヒアルロン酸入り美容液” />

商品コードと商品名が表示されるので、ヒアルロン酸入り美容液を探している人の検索結果に表示されやすくなります。

楽天SEO対策 その4 検索順位のチェックで観察

SEO対策としてここまでの設定を行ったら、最後は順位がどう変動しているかをチェックすることが大切です。SEO対策がうまくいって上位表示されていても、他の店舗が同じ商品や似たような商品で対策を行えば、当然競合になり順位が落ちる可能性もあります。順位の変動に気づき、すぐに対応することもSEO対策としては非常に大事なポイントと言えます。

例として、当社で行っている観察方法を一部ご紹介します。

  1. まず、日付、商品名、商品名だけで検索した結果の順位をExcelに表としてデータを作成します。
  2. 同じ商品名で2週間調べます。検索順位に変動がないか、ここでチェックをします。
  3. 2週間経ったら、商品名の内容を少し変えてみます。
  4. 変更した商品名を記載し、また2週間検索順位を調べていきます。
  5. 3ヵ月程調べたら(ここは自分でタイミングを見計らって)、最も順位が高い商品名に固定します。

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そうです・・・地道です(笑)でも、この地道な作業が、検索順位上位表示に大きく影響しするのです。

まとめ

今回は楽天SEOの基本の設定をご紹介しました。このように基本の設定を行うことで少しずつ検索順位は上がってくるはずです。ECサイトはオープンしてからが本番!細かい対策を積み重ねてチューニングしながら運営していくと、よりSEOの成果も出やすくなると思います。
また、検索の仕組みもアップデートされますのでそうした情報にもアンテナを張り変化に合わせて対策していくことが重要です。

次回はヤフーショッピングの基本のSEO対策です。是非ご覧ください。

 

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ライター
フォーグローブ編集部

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