2019/07/01
【SEO対策】検索順位を上げたい <Yahoo!ショッピング編>
前回の、【SEO対策】モール検索の順位を上げるための基本の対策 <楽天編>に続きまして、今回はYahoo!ショッピングのSEO対策についてご紹介します。
「SEO対策ならもうやってるよ。検索ワードも入れてるし、キャッチコピーも商品説明もちゃんと考えてるし・・・」
という店舗様がほとんどかと思います。
そこで今回は、SEO対策でさらに「上位表示」を目的とした施策について、私達が試した内容も交えて書いていきます。
上位どのくらいまでが有利なのか?知っておきたい順位別のクリック率
下記のグラフは、Googleから発表された2017年版の検索順位別CTRのデータです。
1位のCTRが断トツに多く、2位はその半分に減り、7位以降はほぼ同数になっています。
これはモール内検索においてもほぼ同じ事が言えるのではないでしょうか。もしかしたら既に目的の商品がある程度表示されているという点で、1位と2位以降ではもっと差が開いている可能性も考えられます。
Yahoo!ショッピングでは、1ページ目に表示される商品点数は、
- PC版 30商品
- スマホ版 30商品
- アプリ版 無制限
と、なっています。
ということは、30位以内に表示させることを第一段階の目標とし、そこからジワジワと上位に食い込んでいくのが理想的です。スマホでは、3回のスクロールで約10位前後に来たので、最終目標として7位~10位以内を目指したい所です。
おすすめ順の定義について
Yahoo!ショッピングで検索をかけると「おすすめ順」がデフォルトになっています。この状態から商品を探し始める方も多いと思いますので、この「おすすめ順」の状態で上位表示されている事が望ましいです。またYahoo!ショッピングでは検索結果を下記の順に並び替えて表示させる事も可能です。
- おすすめ順(デフォルト)
- 売れている順
- レビュー点数の高い順
- レビュー件数の多い順
- (価格が)安い順
- (価格が)高い順
「売れている順」はYahoo!ショッピング公表によると下記のようになっています。
- 在庫あり
- 販売個数
- 商品ページPV数
単に売れているだけでなく、在庫が十分にあり、よくページを見られていることが条件のようです。肝心の「おすすめ順」については残念ながら非公開とされていますが、表示順位をあげるコツとして下記のような記載があります。
商品検索の結果ページでは、お客様の入力した検索キーワードに関連した商品を、品質に基づきスコアの高い順に掲載します。
商品の品質は、検索キーワードとの関連性や商品の購入件数などを元に検索ごとに計算され、表示順位を決定します。
そこで色々と検証した結果、「おすすめ順」の順位アップに繋がる施策が見えてきたのでご紹介します。※あくまでも個人レベルの検証のため絶対ではありません。ご了承ください。
検証その1 他モール(Amazon、楽天など)のアルゴリズムを分析
どのモールにも独自のアルゴリズムが存在します。みな共通で言っていることが、「入力できる項目はきちんと入力する事」です。これは前回の楽天SEOでも説明していますね。Yahoo!ショッピングでは以下の項目を入力をするようにされています。
- 商品名
- 商品コード
- キャッチコピー
- 商品情報
- 製品コード
- JANコード/ISBNコード
- ブランドコード
- プロダクトカテゴリ
私達の検証でも、今まで空欄にしていた箇所を埋めただけで順位変動が見られました。また長々とした商品説明から、要約した説明(Amazon型)に変更した事でも順位変動が見られました。
検証その2 小よく大を制す、即ち「スモールワード」まで抽出する
小さいものほど、大きいものを見事に制するものである。
SEO対策で、ビッグワードやミドルワードの洗い出しはできていても、スモールワードまで意識している店舗様は少ないかと思われます。ビッグワード、ミドルワードは主に商品名やキャッチコピーに。ミドルワード、スモールワードはキャッチコピーや商品説明に使用するなどして、“全方位”漏れがないように徹底対策をします。
対象商品に関連するワードを細かく出し、少しずつ微調整していくことでどんな商品が求められているのかなどの動向を掴むこともできます。またモールによっては「流入ワード」が分かるようになっているので是非一度確認してみてください。商品名、商品説明ともに4~7日ごとの細かい調整で順位変動が見られました。
キーワードを探すのに便利なサイトもありますので使ってみてください。(画像をクリックすると検索サイトに飛びます)
検証3 キーワードの見直し。あえて載せないという英断
検証2に関連します。検索キーワードを上げ出すと、あれもこれも、全部詰め込もう!となってしまいますが、Yahoo!が言っているとおり「検索キーワードとの関連性」がずれてしまうとマイナスになってしまいます。そして記載する場所によっては情報が多すぎる事もマイナスになってしまうようです。
商品名の変更前→ 送料無料 商品名 内容量 カラー 検索ワード1 検索ワード2 メーカー名 検索ワード3
商品名の変更後→ 商品名 内容量 カラー メーカー名 検索ワード1
スマホで見た時に商品名の文字数が多く、分かりにくかった為に変更をした一例です。変更前にあった検索ワード2と3は商品説明に移動しました。商品名がスッキリした事で情報(どのような商品か)が伝わりやすくなりました。順位変動が起きた事でお客様の目に止まり、購入にいたった成功事例です。
変更前はワードの乱用が多く、全体的にごちゃごちゃした商品ページでしたが、ワードの精査を行った事でスッキリまとまりのある商品ページになりました。
検証4 あえて禁止事項をやってみた
商品名入力のルールで「装飾文字、全角スペースはNG」という記載があるのを見た事があるかと思います。
しかしですね、ライバル店が商品名に装飾文字を入れていて、なぜか常に上位にいるんです。(広告枠ではないです)
これは、やるしかない。イチかバチか真似をしてみました。
商品名の変更前→ 商品名 検索ワード1 検索ワード2 【送料無料】
商品名の変更後→ ◆商品名 検索ワード1 検索ワード2 【送料無料】
変更して2~3日後、見事に順位が下がりました。1ページ目(30位以内)にいたはずが、3ページあたりまで一気に飛ばされました。商品名はすぐに戻しましたが、元の順位に戻るまでに相当な時間がかかりました。
まとめ
検索アルゴリズムはモールによっても違いますが、お互いを参考にしている部分も多くあるようです。今まではOKだったことが、他モールに倣ってNGになる事もあるので、検索順位に関する事だけでも確認しておく事をお勧めします。
「人手が足りなくて、そんな細かい事までできない!」という店舗様は、「商品名」だけでも見直しをしてみると良いかと思います。
最後に、
やるなと言われている事はやらない(禁止事項は守りましょう)
ふんだんに盛り込まない(あれもこれもと欲張りすぎない。載せたいキーワードは分散させる)
うれるために地道な作業も必須(数日ごとの調整や、1ワードだけの変更などの地道な作業も大事)
やや強引ですが、
以上、【SEO対策】検索順位を上げたい <Yahoo!ショッピング編>でした。