2020/01/07

知的謙遜について考えてみた

 

こんにちは、システムエンジニアのnakaです。

「自分は知っている」という思い込みが人の成長を妨げるというのは、古代ギリシア哲学のソクラテスから言われていることですが、先日こんな記事を見かけました。

「無知の知」が科学研究で証明される
https://gigazine.net/news/20190501-links-between-humility-knowledge/

つまり、「自分の知識はまだまだ、知らないことばかり」と思っているほど知識レベルが高いということでした。

大学生時代に哲学を専攻していた身ということもあって興味がわき、いろいろ調べてみました。

知的謙遜とは

知的謙遜を一言で表すと自分がどれだけ知らないかを知っているか?ということ。

「”人(自分)は不完全で間違いを起こす”ということを受け入れ、客観的に物事や自分自身を見る」ということになります。要は知ったかぶりをせず、他人の意見への寛容さを持つ、といったところでしょうか。新しい文化やアイデアに出会ったときに頭から拒否するのではなく「とりあえず試してみる」といった冒険心・好奇心にもつながると思います。

知的謙遜の力が強いほど、新しい物事や他者の意見にオープンになり、さらに知識を高めることができるようになると言われています。Googleの採用試験で最も重要視される資質ということで、世間に広く認知されるようになりました。

積読男子

職業柄、知識の広さ・深さを問われることが多く、また意見を出し合う場で他の人とディスカッションする機会も多いのですが、自分の知識はまだまだということや、自分の意見・考え方への批判に耳を傾けるのは、頭では分かっていてもなかなか難しいものです。または、人によっては自分は知的謙遜の力が十分あって、いつでも知的にオープン!と思う方もいるかもしれません。

実際にテストしてみた

ここまで調べて、じゃあ自分自身の知的謙遜の力はどれくらいなの?というのが気になります。こちらのサイト(英語サイトです)で実際にテストしてみることができます。

テストは以下の5つの観点で構成されています。

  1. 他者の意見を尊重する
  2. 自分の知性を過信しない
  3. 自我と知性を区別する
  4. 自分の見解を見直す意志を持つ
  5. 経験への開放性

上のテストを受けて診断すると入力したメールアドレスに結果が送られてきます。

僕の結果はこんな感じでした。

result

少し見づらいかもしれませんが、110点中84点でした。ちなみに平均は79~82だそうです。

内訳を見ると、自我と知性を区別する(Separating your ego from your intellect)がやや低かったのでここが課題です。

知的謙遜はどうやったら高められる?

上のテストの中には、異文化で生活した経験や小説などのフィクションをどれくらい読むかといった質問が出てきます。つまり、”自分と異なる考え方があるのは自然なこと”という考え方が身についている人ほど、知的謙遜の力が高いということですね。海外生活や小説を読む以外に、エニアグラムなどで自己を学ぶ、マインドフルネス瞑想などを行うことも有効としているサイトもあります。

知的謙遜についてはメンタリストDaigoさんもYouTubeで紹介していて、一説によると経済的に豊かな人より、そうでない環境で育った人の方が知的謙遜能力が高いという研究結果もあるそうです。(理由は、他者の力を必要とするため、相手の立場に立ってものを見たり考えたりする力が育まれるため)

まとめ

子供の頃から自分を過信せず謙虚さを持つことは美徳として学校や家庭で教えられてきますが、科学的にも裏付けがあるとされるというのは非常に興味深いです。

どれだけ歳を取っても、どんな立場になっても自分に慢心せず成長していきたいと改めて感じました。知的謙遜の力を上げるために、人が勧めている方法やアイデアをとりあえず試してみる、というのは大事なことなのかもしれません。たとえば、納豆味のアイスクリームを街中で見掛けたら試してみる、といったチャレンジ精神から始めてみたいと思います。

ぜひ、みなさんも知的謙遜の力を上げるために身の回りのことから始めてみてはいかがでしょうか?

 

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ライター
フォーグローブ編集部

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