2019/09/25
Webマーケティングにおける個人情報保護

こんにちは、プロデューサー兼ディレクターのごっさんです。
現在、弊社では、個人情報保護の体制強化について全社的に取り組んでおり、私自身も個人情報保護の当社事務局のメンバーの一役を担わせて頂いています。
そんなこともあり、私たちのサービスの一つである、Web制作の視点で、個人情報保護というものを考えてみたいと思います。
さて、個人情報保護法が全面施行したのが、2005年の4月。その10年後にも法律が改訂され、制定されてから約14年が経過しようとしています。
私たちの生業のインターネットも1990年代後半から普及し始め、デジタル社会での個人情報の取扱いも、そうしたIT技術の進歩とともに、急速に変化してきました。
私が、個人情報保護に関心を持ったのも、仕事柄、Webシステム開発に携わることが多くなり、会員システムの構築や参加型のコミュニティサイトなどを多数構築するにあたり、知見が必要とされるからでした。
さて、私自身のことはさておき、昨今のWeb業界からみた個人情報保護を考えてみたいと思います。
Webマーケティングと切っても切り離せない、個人情報保護
日々の案件のご相談を頂くなかで、「個人情報保護」というキーワードが登場するのは、「個人情報を取得しないマーケティングの仕組みを考えてくれ」とか、「個人情報を扱わないキャンペーンを考えてくれ」といったご相談を多々頂きます。
それは、恐らく、「個人情報の取扱い」=「危険」「怖い」といった思想から、そのような発言につながっているのだと思っています。
確かに、個人情報の取扱いは、非常に注意し、センシティブなものでもあります。
一方で、マーケティング施策を検討するにあたり、個人情報の取扱いは切っても切り離せないものでもあります。生活者がどのようなニーズをもっているのか分析したり、より顧客の満足度を高めるためにサービスを分析したりするためにも、個人の行動データなどを対象として分析を行わざるを得ない場合もあります。
そうしたことを踏まえると、まず、「個人情報保護」とは、いったい、どういうもので、どうあるべきかという「知る」ということから始めないといけないと私は考えています。
個人情報保護で求められていることって、なあに?
では、個人情報をマーケティング施策で、どのように取り扱うべきなのか。
まず、私たちがマーケティング施策を考えるときに、「なぜ、個人情報を取得しなければならいないのか」を明確にする必要があります。
「個人情報を取得する目的は何なのか」、「その目的は、施策上適切なのか、必要な範囲内の情報のみを取得しているのか」を考えなければなりません。
不必要な情報を収集していないか、改めて、棚卸をしてみることが必要です。
そして次に重要なのが、個人情報の取得のプロセス。
情報を提供する本人に対して、上述の個人情報を取得する目的を、分かり易く具体的に伝えているか。そして、その目的に対して事前に同意を得ているか、ユーザー視点で客観的に点検してみることがポイントです。
では、具体的にどうすれば、分かり易く伝えられるのか、どうしたら事前に同意を得たことになるのか。
それについては、次の機会にお話しさせていただきます。