2024/04/11

【GA4で直帰率を確認する方法】押さえておくべきUA(旧GA)との違い

 

UAからGA4への移行を進めている企業様も多いと思います。
ようやく重い腰を持ち上げやってみると、数値の見方もよくわからないし、どこを見ればいいのかわからない。。

UAと同様に使いたいが、どのように見ればいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
なんとか触ってみると「直帰率が見つからない!!」と直帰率を重要指標にしていた方の戸惑いの声をよく聞きます。
直帰率を重要指標としてクライアントや上司と共有されていたご担当者も多いのではないでしょうか?

一見するとなくなってしまった直帰率ですが、実は設定を変えることで確認することができます。
ただし、直帰率はUAとGA4では定義が異なります。
UAとGA4の直帰率を比較をするのは避けるように注意しましょう。

この記事では「直帰率」の定義や見るための方法、GA4ではどのように対応しておくかをお伝えしていきますね。

直帰率が見られなくなった理由

GA4開始時、直帰率の指標そのものがなくなり、代わりにエンゲージメント率が新しい指標として導入されました。

UAでの直帰率では記事を熟読して最後まで読んでも、記事内の動画を見ていてたとしても他のページに遷移しない限り直帰として計算されていため、安易に直帰率が低い方がいいと判断するとミスリードが起こりやすかったため、その記事がユーザーにとってよかったかどうかを評価するのが難しく、直帰率がなくなったと思われます。

現在は、直帰率を重要指標として扱っているユーザーが多かったのか、直帰率の指標が復活しました。

ただし、デフォルトの状態では直帰率を確認することができませんので、GA4での直帰率の定義やGA4で直帰率を確認する方法をお伝えします。

同じ「直帰率」でも定義が違う

GA4では直帰率の代わりにエンゲージメント率という指標が新たに加わりました。

その後、アップデートにより直帰率が加わり、見ることができるようになっています。
UAとは定義が変わっいるため、まずはUAとGA4の定義の違いや新しく加わったエンゲージメント率の定義も確認していきましょう。

UAの直帰率の定義

直帰率とは、1ページのみのセッション数をすべてのセッション数で割った値のことです。つまり、すべてのセッションの中で、ユーザーが1ページのみ閲覧して、Google アナリティクス サーバーに対するリクエストを1回のみ発生させたセッションが占める割合のことです。
出典:アナリティクス ヘルプ

UAの直帰は数分間滞在したとしても、1ページのみで終わったセッションが「直帰」になります。

GA4のエンゲージメント率と直帰率の定義

エンゲージメント率は、ウェブサイトまたはモバイルアプリにおけるエンゲージメントセッションの割合です。その反対が直帰率で、エンゲージメントが発生しなかったセッションの割合です。
出典:アナリティクス ヘルプ

GA4では、10秒以下のセッション、コンバージョンイベントが発生しなかったセッション、2回以上のページビュー(スクリーンビュー)のいずれのイベントも発生しなかったセッションが「直帰」です。

GA4の直帰率は下記のどちらでも計算が可能です。
・直帰率 = ページの直帰数 ÷ そのページから始まるセッション数 × 100
・直帰率 = 100% – エンゲージメント率

「興味がなくてすぐに離脱した」という意味合いで直帰率を使用していた方にはGA4の定義の方がより正しい運用ができるかと思います。

エンゲージメント率は、エンゲージメントのあったセッションの割合なので、10秒以上のセッション、コンバージョンの発生、2回以上のページビューが発生したセッションがエンゲージメントがあったセッションとしてカウントされます。

GA4で直帰率を見る方法

GA4で直帰率を確認する方法はレポートで確認する方法と探索で確認する2つの方法があります。

レポートで直帰率を確認する方法

レポートで直帰率を確認する際は、レポートの右上にある鉛筆アイコンの「レポートをカスタマイズ」をクリック(「指標」があるレポートのみ対応)します。

「レポートをカスタマイズ」内の「レポートデータ」から「指標」をクリック。

一覧の下部の「指標を追加」をクリックし、直帰率を追加します。「適用」をクリックすると、レポートに反映されます。


直帰率をいつでも表示させる場合は、期間の右にある「保存」ボタンをクリックし、「現在のレポートへの変更を保存する」をクリックします。

探索で直帰率を確認する方法

管理画面の左メニューの「探索」からレポートを作成することで直帰率の確認ができます。
「変数」欄にある「指標」から「+」をクリックします。

直帰率にチェックを入れ、右上の「インポート」をクリックすれば、「変数」の「指標」に直帰率が追加されます。

直帰率が確認できたら、直帰率を「設定」欄の「値」にドラッグすれば、画面右側のレポートに反映されます。

直帰率もエンゲージメント率もどちらもエンゲージメントが発生したかどうかの指標です。
クライアントや上司への報告の際は、伝えたい意図を踏まえて使い分けると理解してもらいやすいのではないでしょうか。
ただし、直帰率の定義が変わったことやエンゲージメント率は新しい指標ですので、ミスリードしないように注意しましょう。

もし、GA4への切り替えがまだという方や導入はしてるけど活用できていないという方はフォーグローブへご相談ください。

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ライター
ねぎ
Webマーケッター

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